大阪、中崎町のハナコたちからのメッセージ

うみのなみが迫ってくるやさしくうねる

先週上演をしてくださった「アートひかり・お茶祭り企画の共同企画」のみなさんが、その後、メールでいろいろ、感じたことなどを送ってくださった。お許しをいただいて、ここに紹介したいと思います。

演出・仲田恭子さん(アートひかり)

当方、都合により1回限りの上演でしたが、当日券でのご来場も多く、この作品の関心の高さが窺えました。小さな会場のため、感染拡大に配慮して上演後のトークは控え、各自持ち帰っていただく、という形にさせていただきましたが、それでも届いてくる反応は様々で、上演の甲斐というものを感じました。上演後にいただいた拍手の温かさ、力強さは、観客みなさんそれぞれの答えがこもっている、と感じました。私自身も、実際に戯曲を読んで初めて事件のあらましと問題の大きさが体に迫ってきた感じで、この作品に取り組んだ演劇部員の皆さんのことを想像したり、表現の自由についてあたらめて考えたり、という幅が広がりました。この作品の面白さと、この作品に起こったことについての両方を抱いて、今後も上演させていただきたいなと考えています。観客の方々から感想の最後に時々聞くのは「高校生たちが上演したのを観たいね」という言葉でした。ですよね!と思いつつ、そう思う人=高校演劇部員のみなさんがこの舞台にかけた熱量を想像する人を

増やしていけたらいいなと思っています。 

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ハナコ役・杉山雅紀(アートひかり)

終わってから皆様、思うところがあったらしく、話しかけてくださるお客様や、観たもの同士でディスカッションしたというお客様も多くいらっしゃいました。

今回‘’出発点を知る‘’というコンセプトでやらせて頂きましたが、これをスタートとして継続していけたら、また今後何処かの高校生が、この作品、取り組みに興味を持って作品作りをしてくれることを心より願っております。

そして、今後こういった社会、世の中の問題に全ての若い表現者達が純粋に立ち向かえる世の中になることを切に願っております。

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小夜子役・川島むー(お茶祭り企画)

自分自身で演じてみて、大学生になって演劇を始めた時のワクワクした感覚が蘇ってきました。ああ、高校生たちが、自分たちの生きる地元の問題を扱いつつ笑いも交えた作品を、少し背伸びして、誇らしく楽しんでやっていたんだろうな、それをあんな風に扱われて、悔しいし、訳が判らなかっただろうなぁと思いました。

成人年齢の引き下げもあり、大人の世界に足を踏み入れる高校生達を前に、やはり、あのやり方はなかっただろうと改めて思いました。色んな大人の事情があって、どうしても仕方がなかったとしても、それならもっと丁寧な説明と、彼らが 演じたこと自体を肯定する言葉が必要であったのではないか、と。 劇中「演劇なんてやってなんになる」と親から言われたと言うシーンがありましたが、まさにその答えがここにありますね。教育の場における演劇の力、当事者性。問題を自分のこととして考えること。こんなことになったが故に、かえってそんな力を発揮してしまっていることが、ちょっと、皮肉なことと感じております。

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以上です。ここから鈴江です。

私は、こういうことばをくださるメールを、私のもとだけにとどめていてはいけないのじゃないか、と感じたのです。あの高校生たちに届けたい。現役の部員たち。なによりも、大人たち、教員、教育委員会が総力あげていまだに名誉回復してくれていない、傷つけられた高校生たちに、読ませたい。そう思ったのです。

傷つけられたあなたたちが悪いのじゃないぞ。間違っているのじゃないぞ。間違っているのは傷つけた大人たちの方なんだぞ。だから「おかしいだろ!?」と声をあげる大人たちもこんなに大勢いるんだぞ。実際、ここにいるんだぞ。

その存在のエネルギーが、彼らにとどきますように。祈っている。


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プロフィール

「明日のハナコ」上演実行委員会

Author:「明日のハナコ」上演実行委員会
この実行委員会は、
「明日のハナコ」脚本を書いた玉村徹氏
(3月まで福井農林高校演劇部顧問、9月まで同演劇部コーチ)、
劇作家協会言論表現委員の鈴江俊郎氏、
ほか福井県下の高校演劇部顧問の有志が
この顧問会議の決定に問題を感じて結成しました。

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